賃貸物件における単身者の人気設備について!空室対策もご紹介
賃貸物件を運営する場合、入居者がいない状態が続くと、その分の家賃が得られなくなります。
こうした理由から、賃貸経営を行うときは一人暮らしの入居者に好まれる人気設備を取り入れ、空室対策を検討することがおすすめです。
今回は、賃貸物件の空室対策が欠かせない理由や、一人暮らしの入居者による「これがないと部屋が決まらない」「周辺相場より高くても決まる」といった人気設備についてご紹介します。
目次
単身者向け賃貸物件で空室対策が重要な理由
賃貸物件の空室対策を進めるには、一人暮らしの入居者から支持される設備を導入することが大切です。
空室対策が欠かせない理由は、入居者がいなければ家賃収入が途絶えてしまい、賃貸経営が立ち行かなくなるためです。
効果的な空室対策とは
空室対策にはいくつか種類があり、得られる効果もさまざまです。
たとえば、なかなか入居希望者が現れないのであれば、入居の条件などを見直すことが大切です。
入居者のターゲットが単身者なのか、ファミリーなのかによって、どのような条件が適切かは異なります。
現在のターゲットで入居希望者が現れないのであれば、ターゲットそのものを切り替える必要があるでしょう。
一方で、物件が古いなど条件が悪いのであれば、家賃や必要な初期費用を見直すことが大切です。
条件が悪いにも関わらず、新築時の家賃そのままにしていると入居希望者が減り、空室が目立つようになります。
こうした物件でも、リフォームにより外観や内装を切り替えれば人気が出る可能性はあります。
大がかりなリフォームが難しいなら、オーナー自身でDIYを行って手を加えることも可能です。
ほかにも、普段の管理を委託している管理会社を変更することにより、管理の体制が変わって人気が出ることもあるでしょう。
需要のある人気設備を導入すると効果大
賃貸物件の空室対策として重要なのは、人気設備を導入して物件そのものの需要を高めることです。
一人暮らしの入居者にとっては、自分で設置するとコストがかさむ設備が最初からある物件は魅力的に映ります。
こうした理由から、一人暮らしの入居者が求める設備を導入しておくと、条件を絞って部屋探しをする人の目に留まりやすくなるでしょう。
したがって、一人暮らしの入居者が好む設備を把握し、賃貸経営中の物件に導入するか検討することが大切です。
ただし、効果が見込める設備であっても導入費用や維持費の見積もりをしっかり行うことも欠かせません。
「これがないと部屋が決まらない」と感じる人気設備
賃貸物件にはさまざまな設備がありますが、部屋を借りる層によって人気の設備は異なります。
一人暮らしの入居者が、これがなければ部屋を決めないと考えるほど人気の設備上位には、室内洗濯機置き場、テレビモニター付きインターホン、インターネット無料などがあります。
室内洗濯機置き場
賃貸物件で一人暮らしの入居者に人気の設備のひとつは、室内洗濯機置き場です。
室内に洗濯機置き場がなければ屋外に洗濯機を置く必要があるため、これがない部屋は借りたくないと思う入居者は多いです。
物件によっては、室内にも屋外にも洗濯機を設置するスペースがないため、コインランドリーを利用しなければならないケースもあります。
その場合、洗濯にかかる費用がかさむため、節約を意識している一人暮らしの入居者には敬遠されるでしょう。
そのため、一人暮らしの入居者を意識した賃貸経営では、室内洗濯機置き場を設けるのがおすすめです。
テレビモニター付きインターホン
一人暮らしの入居者に人気のある設備としては、テレビモニター付きインターホンが挙げられます。
とくに、防犯面を重視する女性には、この設備がないと部屋を決めにくいと感じるほどの人気設備のひとつとなっています。
インターホンにモニターが付いていれば、家に誰が訪ねてきたのかを扉を開けずに確認可能です。
近年では、住んでいる人が扉を開けるまでは配達員などを装う不審者もおり、事前に来訪者を確認できる設備はとても重要です。
設備によっては、訪問者の様子を録画しておくことが可能で、自分が不在の間に誰が来たのかを確認できるものもあります。
一人暮らしの入居者にとっては、このような防犯設備は欠かせません。
インターネット無料
近年の賃貸物件では、インターネット無料の物件に人気が集まっています。
インターネットを無料で使える物件は、ルータを設置しておけば、スマートフォンでWiFiを利用することも可能です。
スマートフォンは、利用した分だけ料金が高くなる契約になっているケースが多いため、無料で利用できるWiFiがあれば電話代やインターネット代を節約できるでしょう。
無料インターネットが整っていない場合、入居者が自力で回線を用意する必要があります。
こうした理由から、最初からインターネットを無料で利用できる環境を整えておくほうが、需要は高まります。
「家賃が周辺相場より高くても決まる」と考える人気設備
人気設備を導入していれば、賃貸物件の家賃が周辺相場より高くても決まる可能性があります。
一人暮らしの入居者が、家賃が周辺相場より高くても借りたいと感じる人気設備としては、インターネット無料、エントランスのオートロック、高速インターネットの3つが挙げられます。
こうした設備を備えることで、家賃が相場より高くても選ばれる確率が上がるでしょう。
インターネット無料は需要が高い
無料で使えるインターネットがあると、単に入居者が集まりやすくなるだけでなく、多少家賃が高くても契約に至りやすくなります。
インターネットを契約すると、本来であれば毎月の利用料が必要です。
オーナーがその利用料を負担し、入居者に無料で使ってもらえるようにすれば、多少家賃が高くても納得されやすいでしょう。
今やインターネットは1つのインフラといえるため、無料で使えることに大きな付加価値を感じる入居者も多いでしょう。
エントランスのオートロック
賃貸物件の家賃が高くても納得してもらいやすいのは、エントランスにオートロックがある物件です。
オートロックがあれば、鍵を持っている、あるいは暗証番号を知っている入居者しか出入りできません。
このため、物件の入居者でない外部の人が勝手に侵入しにくくなります。
オートロックがある賃貸物件は、そうでない賃貸物件と比べて家賃が高いケースが多いです。
これは、オートロックの設備を導入し、日々維持するための費用が高いことによります。
また、オートロックは導入費や維持費がかかる分、物件の付加価値と捉えられるため、家賃が高くても納得されやすいでしょう。
エントランスだけでなく、各戸でオートロックも導入できます。
高速インターネットが利用できる
家賃が高くても納得されやすい設備には、高速インターネットも挙げられます。
インターネットが無料で利用できても、多くの入居者が一度に利用した際に、速度が落ちてなかなか読み込まなくなってしまうと、かえってストレスがたまります。
そのため、仮にインターネット代が入居者もちの費用であったとしても、速度が速ければ納得してもらいやすいです。
無料であれば多少遅い回線でも我慢してもらえますが、有償での利用にするのであれば、できる限り速い回線を用意すると良いでしょう。
インターネット自体は無料にしたうえで、家賃の価格を上げておく方法もあります。
まとめ
賃貸物件の入居者を増やすには、人気設備の導入など空室対策を講じる必要があります。
設備には、これがない部屋には入居したくないと言われるようなものや、これがあれば家賃が高くても構わないと言われるものもあります。
とくに、インターネットを無料で使える環境は人気が高く、入居の決め手や家賃に納得できるポイントになりやすいです。
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