アパートでの置き配禁止について!トラブル対策も解説

アパートでの置き配禁止について!トラブル対策も解説

経営されている賃貸アパートにおいて、近年急増している「置き配」に関する入居者トラブルでお困りではありませんか。
荷物の盗難や破損に対するクレーム対応に追われるだけでなく、共用通路に放置された荷物が原因で思わぬ転倒事故などの重大なリスクに繋がる恐れもあります。
本記事では、アパートにおける置き配トラブルの実態を踏まえ、ルールとして禁止する際の法的な注意点や、オーナーが講じるべき対策について解説します。
トラブルを未然に防いで物件の安全性を高め、入居者満足度の向上と安定した賃貸経営を実現したいオーナーの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

アパートで起きる置き配のトラブルと被害実態

アパートで起きる置き配のトラブルと被害実態

アパートの置き配における問題には、主に荷物の盗難や破損、転倒事故などがあります。
まずは、アパートで発生しやすい置き配に関する問題の実態と、被害傾向について解説します。

盗難の危険性と発生条件

玄関前に置かれた荷物は外から見えやすく、配達後の放置時間が長いほど第三者の目に触れやすくなります。
とくに、平日の日中は仕事や学校で不在の世帯が多く、夕方まで荷物が残りやすい点に注意が必要です。
また、道路から見える1階通路や玄関前は通行人の目につきやすいため、置き場所の工夫を促すと防犯性を高めやすくなります。
階段下や建物の奥など死角になりやすい場所は、巡回時にあわせて確認しておきましょう。
共用部の照明や見通し、防犯カメラの撮影範囲を定期的に見直すことで、盗難を招きにくい環境づくりにつながります。

破損時の責任と補償

置き配は荷物が屋外に置かれるため、雨風や動物の影響を受ける可能性があります。
たとえば、庇が短い玄関前では横殴りの雨で箱が濡れたり、軽い荷物が強風で動いたりすることもあるでしょう。
また、指定場所に置かれた時点で配達完了となるケースでは、その後の管理責任が荷受人である入居者側に移るのが一般的です。
この点を入居者が把握していないと、管理側への問い合わせやクレームにつながるおそれがあります。
そのため、入居時の案内や掲示物で補償範囲をわかりやすく伝え、誤配を防げるよう部屋番号の表示も整えておくと安心です。

放置による転倒の危険性

アパートの共用廊下や階段は、日常の通行だけでなく災害時の避難経路にもなる大切な空間です。
段ボールや小型の荷物が置かれたままだと、お子さまやご高齢の方がつまずく可能性があります。
とくに、夜間や早朝は共用部が暗く、足元の荷物に気づきにくいため、より配慮が求められます。
また、年末年始やセール時期など荷物が増えやすい時期は、掲示板や各戸への投函で注意喚起しておくと事故防止に役立つでしょう。
置き場所や回収時間の目安を決め、十分な通路幅を保つ運用を続けることで、入居者が安心して暮らせる共用部に近づきます。

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アパートの置き配禁止は可能?

アパートの置き配禁止は可能?

前章では、問題の実態について述べましたが、いっそのことアパート内での置き配を、禁止することは可能なのか気になりますよね。
ここでは、置き配を禁止する場合の法令や、経営上の注意点について解説します。

法令から見る禁止可否

アパートの廊下や階段、共用玄関などは、入居者の方全員が利用する共用部分にあたります。
共用部分はオーナーや管理会社が維持管理する場所であるため、安全管理の目的で利用ルールを定めることは可能です。
つまり、玄関前や階段付近などに荷物を置く行為を制限すること自体は、建物管理の一環として考えられます。
また、消防法の観点でも避難経路の確保は重視されるため、荷物が通行を妨げる状態は避けなければなりません。
制限する場合は、禁止場所や許可できる場所を示し、安全を守るためのルールであることを丁寧に伝えましょう。

契約の変更と通知手順

置き配に関する決まりを設ける際、新規入居者には賃貸借契約書や建物使用細則に内容を明記しておくと伝わりやすくなります。
玄関前や廊下に荷物を放置しないこと、指定設備を利用することなど、実際の行動がわかる形で記載しましょう。
一方で、すでに住んでいる入居者に新たな規則をお願いする場合は、掲示と各戸への書面投函を併用すると周知しやすくなります。
その際は、開始日や問い合わせ先にくわえ、防犯や避難経路確保といった理由も添えることが大切です。
さらに、一定の周知期間を設け、管理会社と文面をそろえておけば、問い合わせ時の対応にも一貫性を持たせられます。

禁止の利点と注意点

置き配を制限する利点は、共用通路がすっきり保たれ、転倒や避難の妨げになるリスクを抑えやすいことです。
内見に訪れた方にも管理が行き届いた物件という印象を与えやすく、募集時の見え方にも良い影響が期待できます。
また、荷物の紛失や破損に関する問い合わせが減れば、日々の管理業務の負担軽減にもつながるでしょう。
一方で、通販をよく利用する単身者や共働き世帯にとっては、荷物を受け取りづらくなる点に注意が必要です。
したがって、禁止だけで終わらせず、宅配ボックスなどの代替策を用意することで、安全性と利便性の両立を図りやすくなります。

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禁止以外の置き配対策とおすすめの設備投資

禁止以外の置き配対策とおすすめの設備投資

ここまで、置き配を制限する場合の注意点を解説しましたが、制限せずにオーナーが取るべき対策についても、おさえておきましょう。
最後に、設備投資や運用規則作りなどの対応策について、解説します。

設備投資の費用対効果

置き配を一律に制限しない場合、まず検討したいのが宅配ボックスの設置です。
不在時でも荷物を受け取れるため、入居者の利便性が高まり、置き配による盗難や雨濡れのリスクも抑えやすくなります。
導入には費用がかかりますが、募集時のアピール要素になり、空室期間の短縮や入居者満足度の維持にもつながるでしょう。
ただし、戸数や入居者層に合わない数やサイズを選ぶと、満杯になりやすく使いづらさが残ります。
小規模なアパートでは簡易型から始め、利用状況を見ながら増設や大型化を検討すると、費用を抑えながら導入しやすくなります。

規則策定と運用の流れ

設備を導入するだけでなく、物件ごとの運用ルールを整えることも重要です。
たとえば、玄関脇の指定場所だけ置き配を認め、共用廊下への直置きは避けてもらうなど、具体的な決まりを設けると実行しやすくなります。
宅配用の袋を使う場合は、防犯用の鍵で固定し、通行幅をふさがないよう案内しましょう。
また、入居者だけでなく配達員にも伝わるよう、共用玄関や掲示板に案内文を出しておくと指定外の場所に置かれにくくなります。
盗難や破損時の連絡先、管理側が責任を負えない範囲も契約書や細則に整理しておくと、トラブル時の対応が進めやすくなります。

対策後の状況確認

設備やルールを導入した後は、実際に使われているかを定期的に確認することが欠かせません。
宅配ボックスであれば、満杯の状態が続いていないか、長期間放置された荷物がないかを管理会社と確認しましょう。
もし利用が集中している場合は、ボックスの増設やサイズ変更を検討する時期といえます。
また、電子錠を導入している物件では、利用回数の記録などを参考にすると運用状況を把握しやすくなります。
さらに、退去時アンケートや入居者の声をもとに受け取り環境への満足度を確認し、改善を重ねることで、物件価値の維持や安定した賃貸経営につながるでしょう。

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まとめ

アパートの置き配は、盗難や雨風による破損、共用廊下の荷物による転倒事故などのトラブルが起こりやすい傾向があります。
廊下や階段への置き配は安全管理上禁止できますが、入居者の利便性が下がるため代替策の検討も大切です。
制限しない場合は宅配ボックスの設置や運用ルールを整え、利用状況を定期的に確認して改善すれば物件価値の向上につながるでしょう。

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