賃貸物件に鉄部塗装が必要な理由は?実施するタイミングと注意点も解説!

経営している賃貸物件の入居率を高めるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
とくに鉄部塗装の劣化は見た目の問題だけでなく、賃貸物件の耐久性低下といった深刻なトラブルにつながるリスクがあるため、注意が必要です。
そこで今回は、賃貸物件における鉄部塗装の必要性や施工のタイミング、塗装をおこなうときの注意点について解説します。
賃貸物件における鉄部塗装の必要性

賃貸物件における鉄部は共用廊下の手すりや階段、外階段、バルコニーなどが該当します。
ここでは、賃貸経営をおこなうにあたって鉄部塗装が必要な理由について解説します。
必要な理由①賃貸物件の美観維持
賃貸物件の鉄部塗装の劣化が進むと塗膜のはがれやサビの発生が目立ち、物件全体の印象が悪化してしまいかねません。
とくに共用部分における鉄部は入居希望者の目に入りやすく、第一印象を左右する要素でもあります。
きれいに塗装された鉄部は清潔感や管理状態の良さを印象付けられ、結果として入居希望者の安心感や信頼感につながります。
また鉄部塗装をおこなうと、現入居者にとっても快適な生活環境を維持でき、長く住んでもらえる可能性が高まるところが利点です。
必要な理由②耐久性の確保
鉄部の最大の敵は「サビ」です。
塗装が剥がれた状態で放置されると雨風によって鉄部が酸化し、徐々に腐食が進行していきます。
初期段階であれば軽度なケレン処理と塗装で対応可能ですが、重度の腐食にいたると鉄部の交換が必要となり、多額の修繕費が発生してしまいかねません。
また鉄部が劣化して耐久性が損なわれると、入居者の安全にも直接的な影響をおよぼします。
たとえば、バルコニーの手すりが錆びてぐらついていたり、階段の踏み板が腐食していたりすると転倒や落下といった事故のリスクが高まります。
万が一の事故が発生すればオーナーの管理責任が問われ、法的トラブルにまで発展するおそれがある点にも注意が必要です。
賃貸物件の安全性を確保する意味でも、定期的な鉄部塗装は重要なのです。
鉄部塗装は塗膜によって鉄の表面を保護し、酸素や水分との接触を遮断する「バリア」のような役割を果たします。
定期的な塗装によってサビの発生を未然に防ぐことにより、賃貸物件の耐久性を維持することが可能です。
▼この記事も読まれています
賃貸経営で取り入れたい人気設備は?ファミリーに支持されやすい設備も解説
賃貸物件において鉄部塗装をおこなうタイミング

鉄部塗装をおこなう必要性はわかっても、いつどのタイミングで実施すれば良いのかがわからないオーナーの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、賃貸物件において鉄部塗装をおこなうタイミングと注意したい劣化サインの特徴について解説します。
鉄部塗装をおこなうタイミングは5~7年周期
賃貸物件の鉄部をサビなどから守る塗膜の耐用年数は使用される塗料の種類や施工環境によって多少の差はありますが、一般的に5~7年ほどといわれています。
そのため、前回の塗装から5~7年が経過していたら、新たに鉄部塗装をおこなうことが推奨されます。
階段やバルコニーの手すりなど屋外に露出している鉄部に関しては風雨や紫外線の影響を強く受けるため、耐用年数の下限である5年程度で再塗装を検討しましょう。
一方で、屋内にある鉄部は外的ダメージが少ないため、若干長めのスパンでの塗装でも問題ありません。
ただし、共用部としての美観や印象を考えると、目立った劣化がなくても7年程度で塗装をおこないたいところです。
鉄部塗装のタイミングを見極めるための劣化サイン
前述のように鉄部塗装は5~7年周期でおこなうことが望ましいといえますが、ケースによっては前回の塗装から5年が経過していなくても新たに塗装をしたほうが良いこともあります。
たとえば、以下のような劣化サインが見られたときには早急に対策を講じることをおすすめします。
●塗膜が色褪せている
●チョーキング現象が生じている
●鉄部がひび割れている
塗膜の色褪せは、劣化を知らせるサインのひとつです。
放置すると劣化が進んでいくばかりなので、なるべく早いタイミングで鉄部塗装をおこなうことが推奨されます。
また、鉄部の表面に白い粉状の物質が生じるチョーキング現象が起こっているときも、鉄部塗装をおこなったほうが良いタイミングのひとつです。
そのほか、鉄部塗装をしている箇所にひび割れが発生しているときも早急な対策が必要です。
そのまま放置すると鉄部の腐食が進む原因となるため、注意しましょう。
これらの兆候は特別な専門知識がなくても目視で確認できるため、定期的に巡回点検をおこない、早めに専門の塗装業者へ相談することが重要です。
▼この記事も読まれています
賃貸経営で注意したい入居者トラブルとは?具体的な事例や回避方法を解説
賃貸物件の鉄部塗装工事をおこなうときの注意点

鉄部塗装工事を円滑に進めるためには、施工前後の対応や現場管理においてさまざまな配慮が必要です。
とくに賃貸物件では入居者とのトラブルを避けるためにも、以下のような注意点を押さえておきましょう。
注意点①点検で劣化箇所を把握する
塗装工事の前には、外部階段やシャッター、雨戸、バルコニーの手すりなど各鉄部の事前点検が必要です。
劣化している箇所や補修が必要な箇所を把握すると無駄な施工を防げるだけでなく、工事の品質向上にもつながります。
点検時には塗膜の状態やサビの程度、鉄部の構造強度などをプロの工事業者にチェックしてもらいましょう。
また、塗装だけで済まないほど腐食が進んでいるときには補修や交換が必要になることもあります。
点検結果をもとに、見積もりや工事範囲の再検討をおこなうことが重要です。
注意点②塗料の飛散対策と入居者や近隣への周知
鉄部塗装では塗料の飛散によるトラブルが起こりやすいため、施工時には養生シートの設置が欠かせません。
また風の強い日などは塗料の飛散による苦情が発生する可能性が高まるため、工事前には入居者や近隣の方へ周知して理解を得ておくことも重要です。
基本的には塗装業者が近隣への挨拶を実施してくれますが、近隣トラブルへ発展するリスクを軽減したいときには業者に同行し、工事で迷惑をかけることへのお詫びを伝えておきましょう。
注意点③におい対策を講じる
賃貸物件の鉄部塗装をおこなうときに発生するにおいで近隣の方や入居者へ迷惑をかけてしまうことがあります。
においによるトラブルを避けたいなら、においが少ない水性塗料を使用してもらうと良いでしょう。
水性塗料は従来の溶剤系塗料に比べて刺激臭が抑えられており、近隣の方や入居者の日常生活への影響を最小限に抑えられます。
とくに高齢者や小さな子どもがいる入居者にとってはにおいの強い工事は大きなストレスになるため、塗装業者と相談して塗料の選定にも配慮しましょう。
注意点④見積もりの内訳をしっかりと確認する
塗装業者に鉄部塗装を依頼する前には、見積もりを出してもらいます。
このとき、見積もり書に「一式」とだけ記載されていて、鉄部塗装にかかる総額しかわからないときには注意が必要です。
鉄部塗装にかかる費用の内訳がわからないと、工事終了後に思わぬ費用を追加で請求される事態になりかねません。
塗装業者とのトラブルを避けるためにも、何にいくらかかるのか、追加費用がかかることはないのかなどをしっかりと確認しておきましょう。
▼この記事も読まれています
賃貸経営における空室対策は?3つの対策を解説
まとめ
賃貸物件における鉄部塗装は美観の維持だけでなく、入居者の安全を守るために欠かせない工事です。
鉄部塗装のタイミングは5~7年が目安ですが、劣化サインがあったらできる限り早く工事に着手しましょう。
また、鉄部塗装工事をおこなうときには、塗料の飛散やにおいなどで近隣の方や入居者に迷惑をかけないようにする配慮が求められます。

株式会社エムズ
札幌市に根ざした長年の経験を活かし、迅速かつ誠実な賃貸管理サービスを提供しています。
アパマンショップ加盟店としての豊富な経験と、累計35,000件を超える仲介実績を基盤に、オーナー様の大切な資産価値を最大化するサポートをご提供します。
入居率96.1%という高い実績は、私たちがオーナー様そして入居者様双方から寄せられる信頼の証です。
■強み
・札幌市で20年以上にわたり賃貸管理に従事
・累計35,000件超の賃貸仲介実績
・家賃回収率99.9%、入居率96.1%、平均入居期間6年1ヶ月という高水準の管理体制
■事業
・賃貸物件の管理・運営
・不動産の売買・賃貸仲介
・貸事務所・貸倉庫の仲介