家賃収入でかかる税金は?住民税の仕組みや計算方法も解説

不動産投資を始めたものの、「家賃収入に対してどのような税金がかかるのか」「住民税はいくら増えるのか」と不安を感じていませんか。
税金に関する正しい知識がないまま確定申告の時期を迎えると、想定以上の納税額に資金繰りが苦しくなったり、本来払わなくて済む延滞税が発生するリスクがあります。
本記事では、家賃収入にかかる住民税の計算方法をはじめ、所得税や消費税といった関連税制の仕組み、収入に含まれる項目について解説いたします。
賃貸経営を始める予定の方や、これから安定した収益を目指している方は、ぜひご参考になさってください。
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家賃収入にかかる税金は?

家賃収入を得るうえで課される税金には、主に「住民税」「所得税」「消費税」の3種類があります。
まずは、賃貸経営で知っておきたい税金の概要や、仕組みについて解説していきます。
それぞれの税金の役割と特徴
家賃収入に関わる税金は、それぞれ役割や計算方法が異なるため、最初に全体像をおさえておくことが大切です。
所得税は国に納める税金であり、家賃収入から必要経費を差し引いた利益、いわゆる不動産所得に対して課税されます。
住民税は、お住まいの都道府県や市区町村に納める地方税で、前年の所得金額をもとに翌年分の税額が計算される仕組みです。
消費税は、居住用か事業用かといった物件の用途によって取り扱いが変わるため、課税対象となる取引をしっかりと区分しておきましょう。
このように、所得税は利益に対する国税、住民税は地域に納める地方税、消費税は取引内容にかかる税金という違いを整理しておくと理解しやすくなります。
納める時期と支払い方法
納税のスケジュールや方法についても、それぞれの税金の種類によって異なります。
所得税は1年間の所得を申告し、原則として翌年3月中旬頃までに納付する流れで、振替納税などの利用も可能です。
一方で、住民税は確定申告の内容が自治体へ連携され、通常は6月頃から年4回に分けて納付書で支払う形が一般的となっています。
会社員として働きながら賃貸経営をしている方は、給与分の住民税が給与から天引きされる特別徴収となりますが、不動産所得分については自分で納める普通徴収を選択することもできます。
専業で不動産賃貸業を営む方や個人事業主の場合は、所得税も住民税も自ら納付することになるため、納付月を把握して計画的に資金を準備しておきましょう。
税率の違いと申告の注意点
税率についても、それぞれの特徴を知っておくと計画が立てやすくなります。
所得税には、超過累進税率という仕組みが採用されており、所得額が増えるほど段階的に税率が高くなっていくのが特徴です。
不動産所得が小さいうちは最低税率の5%が適用されますが、利益が増えれば税率も上がるため、将来の税負担の変化を考慮しておくことが必要です。
対照的に住民税は、所得に応じて課税される所得割の税率が標準で一律10%(道府県民税4%、市町村民税6%の合計)という税率が適用されます。
なお、副業の所得が20万円未満で所得税の確定申告が不要となるケースでも、住民税の申告は必要になるため注意しましょう。
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家賃収入に含まれる項目

前章では、税金の種類について述べましたが、課税対象となるのは毎月の家賃だけではありません。
ここでは、家賃以外の管理費や礼金などが収入に含まれる理由について、解説いたします。
家賃以外に収入に含まれるお金
家賃収入という言葉からは毎月の家賃だけをイメージしやすいですが、実際にはさまざまな入金を合わせて考える必要があります。
具体的には、共用部の維持に充てる管理費や共益費をはじめ、駐車場代やバイク置き場の使用料なども家賃収入の一部です。
また、契約時にもらう礼金や更新時の更新料についても、これらは基本的に返還する予定のないお金のため、不動産所得の計算に含めます。
事務所や店舗として貸している場合は、これらが消費税の対象になることもあるため、用途ごとに整理しておくと良いでしょう。
敷金のうち収入になるケースとタイミング
敷金は入居時にお預かりするお金であり、契約終了時に原状回復費用などを引いた残りを返すのが一般的です。
このうち入居者に返さなかった部分については、預り金から性質が変わり、大家さんの収入として扱われます。
たとえば、契約で決まったクリーニング代や鍵交換代を敷金から差し引き、その分を返さない場合は、その金額が収入になります。
収入として計上するタイミングは、退去が完了して返還額が決まった年の分となるため、家賃や礼金と同じようにその年の収入に含めて計算しましょう。
経費にできる範囲と帳簿づくりのコツ
家賃収入に含める項目を把握したら、次はどこまでを経費として差し引けるかを整理し、帳簿を整えていくことが大切です。
必要経費として計上できる代表的なものには、建物の減価償却費や管理委託料、修繕費などが挙げられます。
さらに、ローン利息や火災保険料、固定資産税などの項目も経費に含まれるため、漏れなく計上しましょう。
収入と経費を科目ごとに分けて記録しておくと、不動産所得の計算過程が明確になり、確定申告書の作成もスムーズに進みます。
また、領収書や請求書は日付と内容がわかるように保管し、家賃の入金明細とあわせて毎月継続的に記帳することが大切です。
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家賃収入にかかる税金の計算方法

ここまで、家賃収入の範囲を解説しましたが、税額がどう決まるのかも把握しておきましょう。
最後に、不動産所得の計算方法と、法人化による節税のケースについて解説いたします。
不動産所得の計算式と流れ
家賃収入の税金を理解するには、まず「不動産所得」がどのように計算されるかを知っておくことが大切です。
まず初めに、不動産所得を求める基本的な計算式について解説いたします。
「収入の合計-経費-控除=不動産所得」
この計算で算出された不動産所得の金額をもとに、所得税や住民税が決まる流れとなります。
また、収入には家賃や礼金などが含まれ、経費には修繕費や建物の減価償却費などが含まれます。
所得が増えた場合の税負担のイメージ
不動産所得の金額によって税負担がどう変わるのか、大まかな数字でイメージしておくと将来の資金計画に役立ちます。
たとえば、不動産所得が年間100万円の場合、所得税率5%と住民税率10%を合わせて、およそ15%前後の税負担になると考えられます。
これが年間300万円になると、所得税の税率が10%となり、住民税と合わせた負担の割合も少し増えることになるでしょう。
このように、「利益が増えると税率も上がる」という仕組みを知っておけば、物件を増やしたり家賃を見直したりした際の影響もシミュレーションしやすくなります。
法人化による節税効果と注意点
経営の規模が大きくなってきたら、個人のまま続けるか、「法人化」を検討する時期です。
個人の場合、所得が増えるほど税率も高くなりますが、法人の場合は税率が一定の範囲に収まるため、所得が大きいほど有利になるケースがあります。
また、家族に給与を支払う形で所得を分散させれば、世帯全体での税負担を抑えやすくなり、将来の資金計画も立てやすくなるでしょう。
一方で、法人化には設立費用がかかるほか、決算の手続きが複雑になり、税理士への依頼が必要になるなど、運営の手間やコストが増える面もあります。
法人化の適否は規模や目的によって異なるため、専門家と相談しながら、ご自身に合った経営方法を選びましょう。
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まとめ
家賃収入には所得税と住民税、消費税の3つが課され、それぞれの納付時期や税率の仕組みを理解した資金計画が大切です。
毎月の家賃だけでなく管理費や礼金、返還しない敷金も収入に含まれるため、経費となる項目とあわせて正しく帳簿に記録して管理します。
不動産所得は総収入から経費を差し引いて計算し、経営規模が拡大した際には、法人化による節税メリットも視野に入れて検討しましょう。
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